浜中洋輔の連載コラム
~アーティストをサポートするということは1~アメリカでの留学生活を終え、日本に帰国して以来、今までたくさんの方のサポートの仕事をさせていただいてきたのですが、実際どのようにして仕事まで結び付くのか?または結び付けるのか?と思っている人はたくさんいると思います。楽器の実力ならだれにも負けない自信があるのに仕事にたどりつけないという人のために、今回の第1回目ではアーティストをサポートするまでの私の経験をお話したいと思います。 ゼロからのスタート 名古屋出身の私は帰国後すぐに上京しましたが、東京には留学時代の知人が少しいただけで、ほとんど知り合いがいない状態でした。サポートの仕事は一般的に雑誌などで募集される事はほとんどなく、アーティストが直接信頼のおけるミュージシャンに依頼するのがほとんどです。 過度な売り込みはしない! バンド結成後は、ライブ活動や営業活動に力を入れ、ミュージシャンの人脈を増やすことを努力しました。バンドで活動すると色々な人と会う機会があります。この段階で過度な売り込みはしません。初対面の人にお互いの事を何も知らないのに自分を売り込みすぎる事は逆効果になるかもしれません。名刺を交換して世間話をする程度でも充分。あくまで目的は顔見知りになるという事。数年後、偶然の再会から新たな何かが発生するということも考えられます。 音楽の知識だけがすべてではない! 一見よくある話ではありますが、その地道な行動を丁寧にしていくことが一番大切な事です。例えば人との出会いから次のステップに進むためには人間関係、信頼関係はとても重要な事です。仕事の話になるならば社会的常識や社会的知識があった上で対人関係が出来た方が良い関係は築きあげられます。 2010年2月14日 GUITARの東大インストラクター 浜中洋輔 |
~アーティストをサポートするということは2~第1回目のコラムではサポートの仕事へ至るまでの私の経験談をお話ししました。今回はいよいよ自分の演奏を発揮することになるのですが、テクニックだけでしたらこの世の中、上手な人はいくらでもいます。それでは、その中で生き残っていくにはどのような事が必要なのかを私の経験からお話ししたいと思います。 ライブ資料をしっかりとチェック! サポートの依頼が来てOKと返事してから数日すると、ライブ資料として譜面と音源が送られてきます。送られてくる譜面は、全バンドパート共通で使うリードシートが一般的です。リードシートとは歌のメロディーとコード進行と必要最小限のリズムのみが書かれているもので、ギターはどこのパートを弾くのか、どの音を弾くのか、ということは指定されていません。中にはギターフレーズパートが親切に書いてくれる場合もありますが、TAB譜で書かれているという事はまずないでしょう。音源に関しては、市販ですでに販売されている完成された音源もあれば、ピアノやギターの弾き語りの状態のものなどで様々です。 リハーサル時に要求される事は? ライブ資料が送られてきたら次はリハーサルの準備です。ここで完成された音源を送られている場合、自分のパートはもちろんのこと、同じ役割の他の楽器パートも弾けるようにしましょう。また、後で詳しく書きますが、曲をしっかりと理解する事がポイントです。 テクニックだけがすべてではない! 市販で売られているバンドスコアなどでCDに合わせてコピーするという事は、テクニック、リズム感、音感など、総合的な向上への練習になりますのでとてもよいことです。しかし、ただ譜面をなぞる事が出来るだけでは曲を理解しているとは言えません。曲を理解するという事は、 2010年3月5日 GUITARの東大インストラクター 浜中洋輔 |
~浜中洋輔のレコーディングをするということは1~今までに様々なレコーディングを経験してきましたが、今回は私のその経験から以下の焦点に絞って書いてみようと思います。 レコーディングの依頼はどのようにくるのか? 第1回、第2回のエッセイで書いたサポートの仕事と同じく、レコーディングの仕事も一般的に雑誌やインターネットで募集していることはほとんどなく、人脈からの依頼や事務所からの依頼がほとんどです。 どのようなレコーディングの仕事があるのか? 一般的にアーティストのCDアルバムに収録するレコーディングを想像する事が多いと思いますが、その他にテレビやラジオなどで使われるジングル(番組の節目などに挿入される短い楽曲)のレコーディング・本番のレコーディングの前に、曲のテンポやキーやアレンジを確認するためのプリプロレコーディングと呼ばれるレコーディングなど、レコーディングといっても様々な種類のレコーディングがあります。 依頼を受けてから本番までの流れ 依頼を受けてからレコーディングに必要な資料を受け取ります。レコーディングの種類にもよりますが、プリプロレコーディングの場合はサポートの依頼の時と同じで、譜面は必要最小限の事だけが記入されたリードシートと、音源に関しては曲の流れがわかる程度の簡単なデモ音源がほとんどです。 2010年9月2日 GUITARの東大インストラクター 浜中洋輔 |
~浜中洋輔のレコーディングをするということは2~今回はレコーディング現場について私の経験からまとめてみたいと思います。 レコーディング現場にはどのような人がいるのか? レコーディングの規模や種類により大きく変わりますが、メジャーで出版されるような、大きなレコーディング現場で関わる人を書いてみます。 どのようにレコーディングするのか? レコーディング方法に関しても楽曲のスタイルによって変わることもあれば、スタジオの規模によっても変わる事があります。 どのようなことを要求されるのか? 現場では突然アレンジが変わることがしばしばあります。例えば「The Beatlesの~の曲の感じでアコギ入れて下さい」と要求される事もあれば、違う種類のギターやエフェクターを要求される事もあります。 2010年9月27日 GUITARの東大インストラクター 浜中洋輔 |





